恋の浜

JR赤穂線天和駅の西から海岸に向かって南へ、三菱電機から黒崎播磨を左に見て、西一帯に綱埼の浜が広がる。
白砂青松の地綱埼は今も緑豊かで、広々とした海岸が開ける。
恋の浜の碑はその入り口にある。

恋の浜ストーリー

霙(みぞれ)が降る寒い寒い日のことでした。
若い男女が、後ろを振り向き振り向き、赤穂の方へやってきます。
男は家老の屋敷に奉公していた富造という下男、女は岡山藩の家老の姫君であり、千代姫という。
二人はお互いを好きになってしまいましたが、江戸時代には厳しい身分制度があり、武士の娘と下男では結婚など許されるはずがありませんでした。
そこで二人は手に手をとって、岡山を逃げ出すことにしたのです。


富造と千代姫は貧しいながらも、幸せな毎日を送っていました。
そんな富造にとって、千代姫があまり食事をとらないことが、ただ一つ心配なことでした。
そこで富造は休みの日には綱崎の浜に行って魚を釣り、千代姫に食べてもらおうと考えました。
千代姫は富造の釣った魚だけは「おいしい」と、食べてくれました。
富造は、休みの日には必ず釣りに行こうと心に決めました。


ある秋の日のことです。
いつものように富造は釣りに行こうとしましたが、その日に限って千代姫は釣りに行くことを反対しました。
「今日は天気がおかしいようです。今日だけ休まれたらいかがです?」
富造は外に出ると、確かに低い雲が西の方へ流れています。
しかし、千代姫のおいしそうに魚を食べる姿を見るのが好きだった富造は「大丈夫だよ。」と言い、綱崎の浜の方へ出かけていきました。


釣り糸をたれてから半日が過ぎた頃、空が暗くなり、海はだんだん波が高くなってきます。
富造が「もう帰ろうか。」と思った時、思いがけない強い当たりが釣り竿にありました。
「しめた!」富造が釣り竿を上げようとした時です。
急に大波が押し寄せてきたかと思うと、あっという間に富造は海の中に飲み込まれてしまいました。


家で待っていた千代姫は、外が嵐になっても帰らない富造を心配し、遂に迎えに行きました。
綱崎に着いても、富造の姿は見当たりません。
千代姫が気が狂わんばかりに「富造さーん!」と叫んでいるのを目にした村人は、一緒に探すことにしましたが、時は過ぎ、富造の姿は見当たらないまま夜が更けてきていました。
村人は、明日も富造を探すことにして、その場を離れようとしない千代姫を無理に連れて帰りました。


次の日も、その次の日も、富造は見つかりませんでした。
泣き崩れる千代姫は、いく日もいく日も綱崎に向かい、帰らぬ夫の名前を叫んでいました。
一週間が過ぎた頃、村人が朝早く綱崎の浜に行ってみると、そこに千代姫は倒れていました。
帰らぬ夫を待ち続けて、千代姫は綱崎の浜で息を引き取ったのです。
それから村人はこの浜を、誰いうことなく『恋の浜』と呼ぶようになりました。

恋の浜ジンクス

少々ベタではありますが、恋の浜でデートした二人があいあい傘を書いて遊んでいると、その二人は永遠に結ばれたことから、ジンクスが生まれたトカ何とか・・・(●´3`人´ε`●)
是非書いてみては??